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株式会社タニコー様

挨拶、笑顔、親切に。お金は…

企業情報

企業名株式会社タニコー
業務内容二輪・四輪部品全般のプレス加工、溶接
所在地静岡県磐田市南平松5番地
電話番号0538-67-1880
FAX番号0538-67-1881
ホームページhttp://www.taniko.co.jp/
お話代表取締役 水谷 眞啓 様

会社の概況を教えてください

  • 1958年2月に前会長水谷晃が磐田市中泉に水谷工業所(個人)を創業しました。
  • 1992年(株)タニコーに改組後、2005年に竜洋工業専用団地へ移転しました。
    また、2005年2月には(財)しずおか産業創造機構の資本参加を受け、資本金9,800万円になりました。
  • 2006年11月には「ISO14001」、2009年11月には「ISO9001」を認証取得。
  • 2009年6月に「平成金型(有)」を当グループに加えました。

会社の理念・基本方針を教えてください

経営理念

私たちは、あらゆる産業の改善活動に参画し、生産性の向上・能力の開発に寄与することにより、社会の発展と人類の幸福に貢献する。

社員心得

  1. 変化への挑戦
    • 常に問題意識を持って「改善の火種」を起せ!
    • 火種を燃え上がらせる様工夫し、そして感動するのだ!
  2. ただ(無料)の仕事
    • 挨拶、笑顔、親切にお金は要らない。
    • このお金のかからない心の仕事が、あなたの人間性を高め 信頼を勝ち得ることにつながるのだ。
  3. 全員が営業マン

会社の特色を教えてください

当社は、県内の大手輸送用機器メーカーに多くの取引実績がある部品生産会社であり、県西部でも指折りの最先端設備が充実しています。
金型、プレス、溶接の一貫した部品生産が可能で、御客様からも高い評価を頂いております。
昨年は、平成金型(有)を当社グループに加え、当社独自の製造技術の開発を目指します。
私は大学卒業後、大阪の商社に勤務後、1999年に会社に入社しました。そのときは、約30名の会社でその約半数は派遣社員でした。
当時は、組織で動くというよりは、社長が命令系統の頂点に立つ典型的な「町工場」経営をしておりました。
これではまずい! と思い、それから約10年間地道に組織づくりを進めてきました。

製造部、業務部、技術部、品質管理部などの組織体制を少しずつ整備し、さらに組織を活性化するために、「ISO14001」「ISO9001」を認証取得しました。
近年の経営不況は確かに厳しいですが、その反面で社員も何とかしなければという意識、危機感が芽ばえてきました。
組織づくりもまだまだ発展途上の段階ですが、「会社の質、業務の質、社員の質の向上」を目指し、全社一丸となって頑張っています。
今後の当社の成長力にご期待ください。

気さくな総務課長 青山 光男 様のご紹介

私は、前職は営業マンでしたが、組織改革のお手伝いのために社長に誘われて平成18年秋ころに入社しました。
総務という仕事は初めてでしたが、早いものでもう5年目になります。
入社当初、組織の形はあるのですが、社内連絡がうまくいかなかったり様々な点で面食らったのを覚えています。また、製造業の職人気質に溶け込むのが難しく感じましたが、今では大分居心地いいところが増えました。
社長がとても勉強熱心でして、自ら社内講習の講師を務めたり、私も京都で行われた「経営者大学」というセミナーに1年間通わせてもらい、「理念」「マーケティング」「財務」「経営計画」など会社運営に関する様々なことをみっちり勉強させてもらいました。

このような勉強は初めてでしたので今まで解らなかった事を随分教えて頂き、おもしろかったですね。まだまだ実践できていない事が多いので実践していきたいです。
私の主な仕事に教育や採用があります。就職難のせいで当社のような中小企業でも随分応募者を集めやすくなりましたが、「採用」は本当難しいですね。
応募者の方へは、必ず弊社の現状をありのままに伝える様にしています。お互い本当の事・思いを言うことが非常に大切ですね。
お陰さまで若い世代の社員も少しずつ増え、平均年齢も若くなってきました。
社員の成長をみるのがいちばん嬉しいし充実感があります。
また、入社後全社員と面談させてもらいましたが、改めて「会社は人だ」と確信しました。
そんな中、気がついた事ですが「ちょっとした事」は大切ですね。ちょっとした事で、社員は喜んだり・やる気になったりまたその逆になったり。
総務という仕事通じて社員が気持ちよく働け、成長し=会社が発展、結果世の中に貢献していけたら嬉しいですね。

期待の若手製造スタッフ 尾崎 梨菜 様のご紹介

私は、高校を中退し平成16年5月に入社しました。
本当は高卒以上が採用条件でしたが、「前向きな気持ちがあれば大丈夫。人間性がいちばん大事。」と社長から優しいお言葉をいただき、入社を決意しました。
元々は、ハローワークの求人票をみて応募しましたが、高校の先生も応援してくれました。
手に職(技術)をつければ一生働くことができるから、私は製造業で働いてみたかったのです。
最初は現場でのプレス作業でしたが、今は現場事務部門で働いています。でも作業に入ることもしょっちゅうあります。 ものつくりが皆の力でできていく過程がとても楽しいです。
ただ、悔しかった経験としては、プレス作業の段取り(生産準備)時に、力仕事のため・女性だからという理由でできなかったことです。

そんなときは、皆が段取り作業をやっている間に、自分ができる仕事をやってひとつでも多く製品を完成させるように努力しました。
現場事務では、作業日報で能率、生産性をみていますが、不稼動時間が短くなるととても嬉しいです。
この会社は、皆仲がよく、コミュニケーションがとれていて毎日仕事が楽しいです。
私のできる限りの努力で、作業者がより働きやすい環境をつくることができたらいいなと思います。
もっと実力を磨いて会社に貢献していきたいです。会社の仕事を全部覚えたいです。

“笑顔の現場主義社労士”村松のコメント

水谷社長とは金融機関の紹介で知り合いましたが、とにかく前向きでとても勉強熱心な社長です。一般的な製造業の社長というイメージではなく、教育者といった感じの方です。尾崎さんの入社のきっかけが、水谷社長の一言だったと聞いて、少しじ~んときました。
青山課長から聞きましたが、尾崎さんは今ではプレスを打つのが社内でいちばん早くて正確のようです。しかも、現在は作業標準書をより分かりやすくするために3D CADの勉強も密かにしているそうです。尾崎さんのお話を聞いて、前向きで素晴らしいなあと感動しました。尾崎さんのモチベーションの高さの源は、きっとタニコーさんの社員を大切にする組織風土にあると思います。就職活動中の学生や、やりたいことが見つからないフリーターなどに、尾崎さんのお話を是非聞かせてあげたいと思いました。
あと、今年から社内のコミュニケーションツールとして「社内報」を発刊されたそうです。

その中で、私がいちばん注目したこところは、2000年ころまで給与を現金支給されていたことです。今では振込支給が一般的になってしまいましたが、現金支給にするメリットは目に見えないところでたくさんあると思います。社内報を継続すれば、きっと組織活性化の大きな起爆剤になります。他の会社も参考にしていただければ幸いです。

最後に、なんと会社の入り口で柴犬(くま)が飼われていましたので写してきました。このあたりも、人間的な温かさがでていて、いかにもタニコーさんらしいなと思いました。