浜松人事フォーラム2022 当日の様子
人材戦略に基づいた「人的資本経営」の取り組みがますます重要になっていく時代に企業が今後注力すべき具体策を講演しました。
2023年度から有価証券報告書に非財務情報の開示義務化が開始されることにより、上場企業だけではなく全ての企業経営において、人材戦略に基づいた「人的資本経営」の取り組みは益々重要になります。
しかし、まだまだ多くの企業が手探り状態ではないでしょうか。そこで本フォーラムでは、『人的資本』の専門家・情報経営イノベーション専門職大学 客員教授の松井勇策氏と地元金融機関の静岡銀行・鈴木達也氏、浜松いわた信用金庫・久島廣也氏を講師にお招きし、企業が今後注力すべき具体策をお話いただきました。
■ 非財務情報とは・・
男女・正規非正規の賃金差・男性育児休業取得率・エンゲージメント・障がい者雇用率・女性管理職比率・海外人材雇用率・副業兼業についての取扱い・中途採用比率・健康経営・リスキリング・ESG など
■ 基調講演
『人的資本経営の先進事例 世界と日本の最新状況』
講師:情報経営イノベーション専門職大学 客員教授(人的資本経営論等) フォレストコンサルティング経営人事フォーラム代表 東京都社労士会 先進人事経営検討会議 議長・責任者 松井勇策 氏
資料へデータを多数掲載いただき、むづかしい話を分かりやすくお話いただきました。
①人的資本で現状把握 ~ ②KPI設定・改善 ~ ③取り組みや成果を開示
これら① ~ ③すべてを実践していたら、既に『人的資本経営』をしているとのこと!
皆さまの会社はいかがでしょうか?
『来年度の法改正・企業が取り組むべき人的資本経営 浜松から発信!先進的な経営実現プロジェクト!』
講師:特定社会保険労務士 村松貴通
1.労務デューデリジェンスの必要性
2.企業が取り組むべき人的資本経営/来年度の法改正
3.ワークライフバランス重視など Beyondコロナ時代に変わる従業員の意識への対応
以上3点を実務家の目線で…
★「労働時間の管理がいかに重要か」
★人的資本の可視化における開示では、「”健康経営”から取り組むのが良いこと!」「うちの会社は、こんなに働きやすい会社ですよ。とアピールできること!」
★コロナ禍で企業選びの基準TOP3から「賃金」は消え…「働き方」「企業・事業の将来性」「勤務時間・休日や休暇・勤務地」となっていること
を法改正情報と合わせて講演しました。
『非財務情報の重要性』
講師:静岡銀行 コーポレートサポート部 法人ソリューション営業グループ グループ長 鈴木達也 氏
●「SDGsの認識が日本はEUなど世界とは違っていること」
●「これからは”ESG(目先の利益や評価だけではなく、環境や社会への配慮、健全な管理体制の構築などによって持続可能な発展を目指す)”の経営が重要であること」
●在籍の部署で男性社員より「1か月の育児休業申出」があった話
など、実話を織り交ぜ、興味深いお話を伺いました。
『地域金融機関が企業を評価するポイント』
講師:浜松いわた信用金庫 本店営業部 部長 久島廣也 氏
企業を評価することについて実務を交えてお話いただきました。
ビジネスモデル俯瞰図の「よくある例」と「よい例」を資料に掲載いただき、とても理解が進みました。
①ローカルベンチマーク(ロカベン)が経産省のサイトで作成出来ること!
②経営デザインシートのひな型が内閣府サイトに掲載されていること!
①②のサイト案内もあり助かりました。
■ 質疑応答
短い時間ではありましたが質問が相次ぎ、フォーラムが熱気あふれるものとなりました。
隔年開催を続けてきた前回の弊社フォーラムはコロナ禍のためWEB開催でしたが、今回は会場開催ができ、大勢の方にご参加いただきました。ありがとうございます。
弊社主催のフォーラムを定期的に開催できますことは、基調講演いただいた松井勇策氏、ご協力いただいた金融機関、何より、日頃村松事務所を応援いただいている皆様のおかげであると感謝いたします。
今後も村松事務所は、地元金融機関とも協力して地方創生に尽力し、中小企業を応援して参ります。
どうぞよろしくお願いいたします。