独立行政法人 国立病院機構 天竜病院様
患者さんの気持ちを尊重した信頼される医療を目指します
病院情報
病院名 | 独立行政法人 国立病院機構 天竜病院 |
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業務内容 | 総合病院 |
所在地 | 静岡県浜松市浜北区於呂4201-2 |
電話番号 | 053-583-3111 |
FAX番号 | 053-583-3664 |
ホームページ | https://tenryu.hosp.go.jp/ |
お話 | 管理課長 大久保 朗 様 副看護部長 奥田 艷子 様 |
病院の概況を教えてください
昭和15年3月に国立の医療機関として創設されました。その後、名称が「国立療養所天竜荘」「国立療養所天竜病院」と変わり、現在は平成16年4月に独立行政法人の移行に伴い、「独立行政法人 国立病院機構 天竜病院 」となっています。下記の診療内容をもち、静岡県西遠・北遠地域では、なくてはならない病院となっています。
【標榜診療科】「内科・神経内科・呼吸器科・小児科・外科・呼吸器外科・整形外科・泌尿器科・リハビリテーション科・放射線科・精神科・歯科」
場所は、浜松市中心街から北東約20kmの丘陵地に位置しています。南には、天竜川や浜松市街、更に遠州灘が広がり、北には、緑豊かな山々を抱いています。気候温暖で自然に恵まれた環境は、療養には快適の地と言えます。
病院の理念・基本方針を教えてください
医療理念
「私たちは、患者さんの気持ちを尊重した信頼される医療を目指します」
- インフォームド・コンセントに基づく医療の提供
- 最適な医療の提供のための日々の研鑽
- プライバシーの尊重
- 患者さんからの申出に対する誠意ある対応
経営理念
「業務への誇りと熱意が抱ける発展的な組織を目指します」
- 自由で公正な職場環境の確立
- 自己啓発精神の尊重
- 研修、教育及び研究の充実
病院の特色を教えてください
呼吸器疾患の医療
最近多くなって注目されている肺炎、喘息などのアレルギー性呼吸器疾患、結核、肺がん、その他難病の診断・治療に力を入れています。
慢性小児疾患・小児思春期心療疾患の医療
喘息、腎疾患のほか、情緒障害、摂取障害の専門的治療を静岡県天竜特別支援学校に通いながら治療できます。全国でも類をみない、小児科、児童精神科、支援学校スタッフの密な連携が素晴らしい治療効果を生み出しています。
神経・筋疾患の医療
地域の患者さまの神経・筋疾患の診断と治療を近隣の病院と連携して行うと同時に、全国神経・筋ネットワークの病院の一員として、神経・筋難病患者さまの長期療養と治療、生活の質の改善を目標に医療を行っています。
重症心身障害医療
県下及び愛知県を診療圏として、患者さまの成人化・高齢化に伴う諸問題(成人病、悪性疾患の発症)に病院の総合診療機能を駆使して対応しています。
地域医療・救急医療
地域医療の中核的存在として、近隣の医療機関と連携を取りながら、内科・外科・消化器・整形外科・泌尿器疾患をもつ患者さまの治療を行っています。また、二次救急病院として、1年間に3,000人以上の救急患者さまを受け入れています。
看護部の方針を教えてください
「時代のニーズに即した看護を提供します」
- いかなる場合も、その人の生命を守り、人格を尊重し看護を行います
- 継続的学習に務め、より良いケアが提供できるように務めます
- 自らの役割に責任を持ち、且つ各職場の和を持って相互協力し、目的達成を目指します
ベテラン看護師のご紹介
第1やまゆり病棟 副看護師長 古木 美佐子さん
私は、結婚、子育てを通して看護師を続けてきました。子どもの成長に合わせて、入学前は、夜勤のない外来専門の職場で勤務し、入学後は三交替の勤務をここ天竜病院で続けています。夜勤のない生活から、果たして変則勤務が勤まるだろうかと迷いましたが、いざ始めて見ると、仕事と家事、そして昼間の子どもの用事に参加しやすいことが実感できました。そもそも日勤だけでは、なかなか子どもの用事に参加し辛かった問題を、一変、こなせる生活に変わっていきました。
こうして仕事を続けて来られたことには、勿論、祖父母や家族の協力があり、そして何よりも、同じように働く仲間の相互理解と、少し先行く先輩看護師の助言がありました。自分の働く意志やスタイルで職場を選択できることは重要な事だと思います。
しかし、看護師の仕事は言うまでもなく、肉体的にも精神的にも厳しい仕事です。何故、続けてこれたのだろうと振り返ると、患者様、ご家族様との多くの出会いが浮かびます。あのとき、あの患者様の話してくださった強がり、後悔、喜び、悲しみ、一言の言霊、大きな手のひらや小さく可愛いらしい手、ささやかな笑顔、にぎやかな冗談、孤独な横顔、止まった時間と体、また逢える別れ、二度と会えない別れ、感謝、涙、等々。言い尽くせない出会いがあります。
そして、厳しかったり優しかったりする看護師長さん、怖かったり格好悪かったりするドクター、等々。患者様と仲間の人生に尽くしてくださるスタッフがいます。だから、続けてこれたのですね。
きっとこれからも、看護師になって良かったなと感じて生きていけるでしょう。今、少し自分の時間が持てたアナタも是非、一緒に働きましょう。アナタのスタイルで。
フレッシュ看護師のご紹介
第1やまゆり病棟 看護師 土岡 秋奈さん
私は、看護学校を卒業後この天竜病院に就職し現在やまゆり病棟で重症心身障害児・者の看護をさせてもらっています。一般病棟とは違い、入院、退院が頻回にあるわけでもなく長期療養の患者様がほとんどです。多くの患者様が意思疎通困難でありながら、長期にわたる関わりの中で患者様の訴えを理解していくよう、病棟一丸となり関わっています。
長期に関わることによって自分の立てた計画から実施、評価までをじっくりおこなえるので受け持ちとしての役割を全うすることができます。
またスタッフのみなさんはとても経験豊かであり、新人スタッフにわかりやすく指導してもらえます。天竜病院では年齢層も幅広く今までの経験話を聞いたりすることからも学びを深めています。この病棟の患者様は、元気に退院することが少なく、一生を病棟で過ごす方がほとんどです。そのため元気に退院していく患者様を見送ることは出来ませんが、体調を崩した時、病気と闘っている患者様の姿を見ているととても勇気をもらい、また元気に回復していく様子をみているととてもやりがいを感じています。
“笑顔の現場主義社労士”村松のコメント
今回は天竜病院の中でも、特に重症心身障害病棟(やまゆり病棟)を訪問しました。幼児~高齢者まで幅広い患者さんがおり、呼吸器をつけている患者さんが入所可能な施設は、県内でも数える程しかなく他県からの患者さんも多数いらっしゃるそうです。
ただ単に、治療や介護をするだけではなく、医師や看護師はもちろんのこと、保育士など他のスタッフも連携して、一人ひとりの患者さんの“発達”“生活”“余暇”に至るまで充実に努められています。例えば、「コンサートやショッピングセンターへのお出かけ」「スポーツやレクリエーション活動」を行っており、自主性や協調性、コミュニケーション能力等の向上を目指されています。
先日、やまゆり主催の秋祭りに私も参加しましたが、気さくな看護師さんばかりでとても気に入りました。看護師さんの年齢幅は広そうですが、皆で助け合い、チームワークはバッチリという印象を受けました。このような環境だから、新人の土岡看護師もモチベーション高く働けるのでしょうね。
看護師としてはじめて職場を探している方、ブランク後に再度看護師として社会復帰したい方など、天竜病院を是非おすすめいたします。