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【 第22回・労務管理を会話で学ぶ 🤔 】  「雇用調整助成金!不正受給対応の厳格化」

厚生労働省は、2022年6月までの雇用調整助成金の特例措置に関して、2022年9月まで延長予定と公表しました。(2022/6/8現在)
雇用調整助成金を受給し雇用を維持している企業も多々ありますが、一方で不正受給額も増え続けています。
このような状況の中で、厚生労働省は『 雇用調整助成金の不正受給対応を厳格化 』しています。

村松事務所のYouTubeでも説明しています >
【村松事務所 #64】雇用調整助成金”不正受給”要注意!(2022/4/15) 


実際の現場では、リアルな疑問が?? 早速、現場をのぞいてみましょう!

ニュースで雇用調整助成金(以下、雇調金)の不正受給の報道を見ました。
その対策として”不正受給の対応を厳格化した”とも聞きました。
当社でも雇調金を受給しているのですが、どのような点が厳格化されたのでしょうか?

そもそも、雇調金の不正受給は「刑法第246条の詐欺罪」などに問われる可能性があります。
厳格化された対応は主に”4つ”です。


1つ目は・・・

不正受給した事業所名などが積極的に公表されます。

また、都道府県労働局が 事前予告なし の現地調査を行います。

詐欺罪…ですか…
当社も現地調査の可能性があるということですね?

そうですね。
現地調査を行う場合もありますし提出した書類はしっかりと「5年間保存」しなければなりません


そして、2つ目は・・・

ペナルティ付きの返還請求の実施です。
「不正発生日を含む期間以降の全額」+「不正受給額の2割相当額(ペナルティ)」+「延滞金」の合計額が返還請求されます。

不正受給が発覚したら、受給額以上の額を返還しなければならないのですね。
他にはどのような対応があるのでしょうか?

3つ目は・・・

全ての雇用関係助成金が、5年間の不支給措置となります。
必要な時期に必要な受給が受けれらず、会社や従業員の生活に深刻な影響を招く可能性もあります。

影響は甚大ですね…😔

4つ目は・・・

捜査機関との連携強化です。
都道府県労働局は、不正受給対応について都道府県警察本部との連携を強化します。
悪質な場合は、捜査機関に対し刑事告発を行うこともあります。

警察とも連携していくんですね。
当社はもちろん正しく受給していますが、なんだか恐ろしくなってきました…😖

もし、「申請内容に誤りがあった場合」「受給した助成金の返還を希望される場合」は、
各窓口 ( 静岡県は 静岡労働局職業対策課・雇用調整助成金センター・各ハローワーク )に一報をいれると良いでしょう。
最近では、雇調金の不正受給のニュースを見た従業員からの告発も増えているそうですよ。

雇調金の財源は企業が負担する「雇用保険料」を積み立てた資金です。
また、コロナ長期化で「失業給付用の積み立て(労使負担)」や「一般会計(税金等)」からも繰り入れられています。

助成金を活用するときは、適正な申請を行いましょう!

その通りですね。
ありがとうございました❣

POINT

①厚生労働省は2022年6月までの雇用調整助成金の特例措置に関して、2022年9月まで延長予定と公表(2022/6/8現在)
➁不正受給は「刑法第246条の詐欺罪」などに問われる可能性がある
③雇調金の不正受給の対応が厳格化された。厳格化の内容は、「事業所名等の積極的な公表」「返還請求(ペナルティ付き)」「5年間の不支給措置」「捜査機関との連携強化」

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